自家培養真皮線維芽細胞移植術
自家培養真皮線維芽細移植術
とは
皮膚は表皮と真皮から出来ています。表皮の厚さは約0.2 mmで、その95%は表皮ケラチノサイトという細胞で構成されています。
一方、真皮の厚さは平均約2 mmで、80%以上はコラーゲン繊維から出来ており、肌のハリを保っています。そのコラーゲン繊維を作るのが真皮線維芽細胞です。
線維芽細胞は、肌の真皮層に存在し、コラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸といった肌のハリや潤いを保つための重要な成分を生成しています。
自家培養真皮線維芽細胞移植術とは、患者様ご自身の皮膚から採取した真皮線維芽細胞を培養・増殖させ、それを再び肌の気になる部分に注入することで**、肌本来の再生力を高め、シワやたるみ、肌のハリや潤いの改善を図る再生医療です。
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治療の対象
さくらクリニックでは、ステロイドの長期連用、アトピー性皮膚炎、過度な紫外線暴露(光老化)、加齢等の経年劣化による真皮萎縮により強度に弾力性を失った皮膚の改善、回復を目的とする方を治療の対象としております。なお、急性期を超えて、炎症が沈静化した疾患に限ります。
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治療を受けられない方
以下、
いずれかの条件に当てはまる患者様には
本治療を受けることが出来ない
場合があります。□当クリニックが指定する感染症検査の結果が陽性
□妊娠中、又は妊娠している可能性がある
□人インスリンに対して過敏症の既往歴がある
□抗生物質や他の薬剤に対して過敏症の既往症がある
□20歳以下、もしくは80歳以上で治療の理解が難しいと判断した方
本治療の利点
- 患者様ご自身の真皮線維芽細胞(自家細胞)による根本治療であり、
ヒアルロン酸注入療法やコラーゲン注入療法などの一過性の対処療法
とは異なります。 - 患者様ご自身の真皮線維芽細胞を用いるため、
異物反応やアレルギーの可能性は低いと考えられます。 - 美容整形と異なり、外見上の改善のみではなく、
患者様ご自身の皮膚(特に真皮)の機能改善・向上を図ります。
自家培養真皮線維芽細胞移植術
の流れ
- 1初診・カウンセリング
- お悩みやご希望を詳しく伺い、適応を確認します。
- 2血液検査
- (検査項目)梅毒、B型肝炎、C型肝炎、HIV、HTLV-1(成人T細胞白血病)バルボウィルスB19(必要な場合に限ります) ※感染症検査の結果が陽性の場合、著しく多臓器機能が悪い患者様、それについて治療中の患者様は治療を受けられません。
- 3皮膚採取
- 血液検査終了1週間後、培養する皮膚の採取と細胞培養に用いる採血をします。(血液量は約160mlですが医師の判断で変わる場合あり) 培養する皮膚は局所麻酔を行った上で耳の後ろから1cm×0.5cmの範囲で採取、創部は絆創膏で固定、約1週間で治癒しますが、医師の判断で縫合する場合もあります。
- 4細胞培養
- お預かりした「皮膚」から細胞を抽出、抽出した細胞は培養を経て治療に用いられる真皮線維芽細胞となります。
- 5細胞移植1回目
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表面麻酔を約30~60分行い、注射器で細かく穿刺(せんし)して細胞を移植。移植時間は10ccで約60分強程度です。
当院では、医師が「細かく手打ちして移植する方法」と「水光注射を用いて移植する方法」の2通りの移植方法を採用しています。
細胞移植直後は凸凹は斑跡が稀に出現しますが、1~2日でほとんど目立たなくなります。まれに、腫れが1週間以上続くことがありますが。正常な生体反応です。
当日から腫れが引くまでの間は、暑いお風呂に長時間入る、治療局所を冷やしすぎるなど、過剰な刺激を与えないようにしてください。また、10時間経過後から洗顔やメイクが可能ですが、強くこすらないようにして下さい。
- 6細胞移植2回目
- 1回目の移植と同じ方法で行います。 ※2回目の移植については1か月以内の移植が望ましいと言われております。
- 7検診
- 定期のケアとして、細胞を移植した後、1ヶ月後、3か月後、6か月後、1年後にクリニックにご来院頂き検診をお受け頂きます。
- 8再移植
- 患者様ご本人の生体材料を原料とするため、1回に治療できる範囲が限られます。そのため検診にて、細胞移植が必要と判断された場合、追加の治療を行います。
※皮膚採取時、並びに細胞投与時はエムラ、ペンキス、キシロカインという麻酔薬を使用します。
皮膚の再採取が必要な場合
以下の場合には
皮膚の再採取を行わせて頂きます。
- 1採取した皮膚の状態により細胞が増えにくいなど、治療の継続が困難な場合
- 2培養施設の不備が原因で細胞培養が出来なくなった場合
- 3非常事態(長時間の停電、天地異変など)により培養が中断された場合
※2,3の場合には、移植治療の実施時期は最大5週間程度遅延します。
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